FP3級と簿記3級はどう違う?新米エンジニアが両方受けて感じたリアルな比較
はじめに
こんにちは、たけとりと申します。
普段はWebエンジニアとして、業務システムの開発に携わっています。
エンジニア1年目を過ごす中で、「技術以外の基礎力も身につけたい」と思い、FP3級と簿記3級の両方を受験しました。
どちらも「社会人の基礎資格」「入門資格」と言われることが多いですが、実際に勉強してみると、性質も、向いている人も、役立つ場面もかなり違うと感じました。
この記事では、以下4点を私の実体験をもとに比較していきます。
- FP3級と簿記3級は何がどう違うのか
- どちらが簡単だと感じたか
- 生活・仕事・エンジニア視点でどちらが役に立つか
- 結局どちらを取るべきか
これから資格勉強を始めたい方の判断材料になればうれしいです!
FP3級と簿記3級の違いとは?

まずは、それぞれの資格が何を目的としているのかを整理します。
FP3級とは?
FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)は、個人の生活に関わるお金の知識を幅広く扱う資格です。
年金・保険・税金・相続・投資など、「人生とお金」に関する基礎知識を体系的に学べるのが特徴です。
試験は、以下の2つで構成されています。
- 学科試験
- 実技試験(日本FP協会 または きんざい)
簿記3級とは?
簿記3級(日本商工会議所簿記検定3級)は、企業活動を数字で理解するための会計資格です。
売上・仕入・経費・利益といった取引を「仕訳」という形で記録・集計するルールを学びます。
試験は、日本商工会議所が実施しており、主に中小企業の経理実務レベルの知識が問われます。
一言で違いを言うと
- FP3級:個人の人生とお金
- 簿記3級:会社の活動とお金
同じ「お金の資格」でも、見ている世界はまったく違います。
どちらが簡単?正直に感じた難易度の違い
結論から言うと、私はFP3級の方が簡単だと感じました。
理由は大きく3つあります。
FPは事前知識がある人が多い
FP3級で扱うテーマは、とても身近です。
- 年末調整
- 年金
- 健康保険・雇用保険
- NISA・投資信託
- 相続や贈与
「言葉を聞いたことがある」「なんとなく知っている」という状態からスタートできる人が多いと思います。
完全なゼロから、という感覚はあまりなく、私自身25時間程度の学習で合格できました。
簿記は知識ゼロからのスタートになりやすい
一方、簿記3級はどうでしょうか。
経理経験がない場合、以下はほぼ初見の概念です。
- 借方・貸方
- 仕訳
- 勘定科目
私自身も、「仕訳?なぜ左と右に分かれているの?」というレベルで、知識ゼロからのスタートでした。
そのため、私は40時間程度は学習時間が必要でした。
試験形式の違いは大きい
試験形式も、体感難易度に影響します。
- FP3級:三択 or ○×問題
- 簿記3級:仕訳・計算問題中心
FPは、知識があいまいでも「消去法」や「問題文からの類推」で正解できる場面があります。
一方、簿記は理解していないと解けない問題がほとんどです。
この差は、かなり大きいと感じました。
どちらが役に立つ?【生活 vs ビジネス】
FP3級は「生活に役立つ」
FP3級の知識は、生活に直結します。
- 給与明細の見方
- 税金や社会保険料の仕組み
- 相続で何に税金がかかるのか
- 投資の基本的な考え方
「なんとなくそうなっているもの」が言語化されて理解できる感覚がありました。
仕事に直結しなくても、取ってよかったと素直に思える資格です。
簿記3級は「ビジネス理解に役立つ」
簿記3級は、生活というより仕事の知識です。
- 会社はどうやって利益を出しているのか
- 売上・原価・利益の関係
- 数字で会社を見る感覚
これらが身につきます。
経営・経理だけでなく、エンジニアなど他の職種でも役に立つ知識だと感じました。
エンジニア視点で見るとどうか?
FP3級の知識は、エンジニア業務には正直ほぼ使わない
正直に言うと、FP3級の知識がエンジニア業務に直接役立つ場面はほぼありません。
コードを書く、設計する、レビューする、といった日常業務では使いません。
ただし、以下の意味では、間接的に安心感は増しました。
- 自分の給与や税金を理解できる
- ライフプランを考えやすくなる
簿記3級は「分野によっては必須レベル」
一方、簿記3級はエンジニア視点でも評価が変わります。
特に、以下システムに関わるエンジニアであれば、簿記の考え方は必須だと思います。
- 会計システム
- 基幹システム(ERP)
- 業務系システム
実際、私は業務システムの開発会社に在籍しているので、要件定義の会議では、簿記で学べる会計用語が当たり前のように出てきます。
テーブル設計や要件定義で、「なぜこのデータが必要なのか」「この機能は何に使われるのか」が理解しやすくなります。
結局どちらを取るべき?
目的別にまとめると、以下のようになります。
FP3級がおすすめな人
- まずは簡単な資格に挑戦したい
- お金の基礎知識を整理したい
- 生活に役立つ資格が欲しい
簿記3級がおすすめな人
- ビジネスの基礎を理解したい
- 数字に強くなりたい
- 業務システム・会計系に関わるエンジニア
まとめ
FP3級と簿記3級は、同じ「お金の資格」でも役割がまったく違います。
- FP3級:生活に役立つ、取り組みやすい
- 簿記3級:仕事に効く、理解が必要
どちらが正解ということはありません。
自分が今、何を得たいのかで選ぶのが一番だと思います。
また、FP3級も簿記3級も、本当の面白さは2級からだと思います。
私自身、FPは生活知識として、簿記はビジネス理解として、今後もレベルアップしていきたいと感じています。
これから資格勉強を始める新米エンジニアの方にとって、この記事が一つの判断材料になればうれしいです!


