はじめに

こんにちは、たけとりと申します。
普段はWebエンジニアとして、業務システムの開発に携わっています。

未経験からWebエンジニアに転職して、気づけば1年が経ちました。
振り返ってみると、この1年は本当にあっという間でした。

転職したばかりの頃は、正直こんなふうに考えていました。

「とにかくプログラミングを頑張れば、一人前のエンジニアになれるはず」

もちろん、プログラミングはエンジニアにとって中心的なスキルです。
ただ、実際に現場で1年働いてみて強く感じたのは、それだけでは全然足りないということでした。

この1年を通して、
「エンジニアとして働くために、どんな勉強をすると本当に役に立つのか」
が少しずつ見えてきました。

そこでこの記事では、エンジニア1年目の私が実際に勉強してみて「これは早めにやってよかった」と感じたことを、5つに絞って紹介します。

  • IPA試験
  • 業務知識
  • 英語
  • 会計
  • 技術書

どれも派手なスキルではありませんが、エンジニアとして長く働くうえで、確実に土台になる知識です。

これからエンジニアを目指す方や、同じように1~2年目で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

①IPA試験:IT知識を体系的に学べる

エンジニア1年目で特に勉強してよかったと感じているのが、IPA(情報処理技術者)試験です。

たとえば、基本情報技術者試験を勉強していた当時は、

という開発の流れを、正直なところ「言葉として暗記しているだけ」の状態でした。

しかし実務に入ってから、1つの機能がリリースされるまでのサイクルを実際に経験し、さらにテストフェーズの中で、

  • ホワイトボックステスト
  • ブラックボックステスト
  • リグレッションテスト

といった工程を自分の手で行うようになって、「試験で見た用語は、こういう意味だったのか」と、初めて実感をもって理解できるようになりました。

基礎力づくりとして役立った基本情報技術者試験については、以下の記事で解説しています。

さらに印象的だったのが、要件定義の会議に参加したときのことです。
会議の中で、

  • 内部統制の観点でこの機能は問題ないか
  • 制御をもう少し厳しくしたほうがいいのでは

といった議論が行われていました。

そのとき、

「応用情報の午後問題(システム監査)で見た話、そのままだ…」

と感じたのを今でも覚えています。
こうやって実感できたのは、試験勉強をしていたからこそだと思います。

応用情報技術者試験については、以下の記事で勉強内容をまとめています。

机上で覚えていた知識が、実務の流れと結びついて“立体的に理解できた”感覚です。

また、実務ではコンピュータの回路・ネットワーク・データベースを体系的に学び直す機会はほとんどありません。

だからこそ、IPA試験を通じて「システム全体を一度俯瞰できたこと」は、エンジニア1年目の大きな安心材料になりました。

②業務知識:エンジニアの本当の武器

エンジニア1年目で一番焦ったのは、業務知識がまったくなかったことです。

特に強烈だったのが、要件定義の会議に初めて参加したときでした。
正直なところ、「何を話しているのか分からない」という状態でした。

そのときの詳しい内容は、以下の記事でもまとめています。

私が参加したのは、製造業の顧客との会議だったのですが、

  • 検収
  • 棚卸
  • 在庫引当

といった在庫管理の用語が、当たり前のように飛び交っていました。

それまで製造業の業務に縁のなかった私には、初めて聞く言葉ばかりです。
リモート会議中に必死で検索しながら、なんとか話についていこうとしていました。

業務知識がないと、

  • なぜこの機能が必要なのか
  • どの業務フローで使われるのか

が理解できず、設計の話もただの「音」に聞こえてしまいます。

その後、販売管理や在庫管理の本を読み、業務フローを少しずつ理解するようになってから、会議の聞き方が大きく変わりました。

「この機能は、この流れで使うんだろうな」と予測しながら話を聞けるようになったのです。

コードを書く前に、業務を理解できているかどうかで、エンジニアとしての動きやすさは大きく変わると実感しました。

③英語:エンジニアの情報源を広げる

私の仕事では、海外の顧客と直接やり取りをすることはありません。
それでも、英語はエンジニアにとって重要だと感じています。

理由はシンプルで、エラーメッセージやツールのUIが英語だからです。

エラー文を毎回翻訳しながら読むより、英語のまま意味を理解できたほうが、明らかに対処が早くなります。

また、エンジニアが使うツールには、海外製で日本語対応していないものも多くあります。
そうしたツールを使いこなすためにも、英語への抵抗感がないことは大きな武器になります。

TOEICの勉強をしてからは、検索結果に英語の記事が出てきても、「とりあえず読んでみよう」と思えるようになりました。

完璧に理解できなくても、分からない部分だけ翻訳すればいい。
このスタンスになれたことで、得られる情報量は確実に増えたと感じています。

なお、英語学習については以下の記事で勉強方法をまとめています。

④会計:業務システムの理解が深まる

意外に思われるかもしれませんが、会計の知識もかなり役立ちました。

簿記を勉強する前は、「減価償却?原価計算?」と、業務システムに出てくる言葉が正直よく分かっていませんでした。

しかし簿記3級を勉強してから、売上・原価・在庫のつながりが一気に腑に落ちました。

特に印象に残っているのが、システムから出力される帳票の存在です。

「この帳票、何のためにあるんだろう?」と思っていたものが、会計活動の証憑として使われるものだと分かったとき、自分が開発している機能の意味が初めて理解できました。

製造業向けのERPでは、会計は単なる一部機能ではなく、企業活動そのものを表しています。

会計を理解せずに開発していると、「何に使われるのか分からないまま作る」状態になってしまう。

簿記を勉強したことで、業務システムを見る視点が大きく変わりました。

簿記3級に合格したときの経験は、こちらの記事で業務システムとの関係も含めてまとめています。

⑤技術書:必要な知識を補填する

正直に言うと、有名な技術書はまだあまり読めていません。

理由は単純で、要件定義の会議に参加するようになり、プログラミングよりも業務知識のインプットを優先する必要があったからです。

実務に直結しない知識より、今の自分に必要な知識を選ぶ
これは1年目として間違っていなかったと思います。

これまで読んだのは、『プログラムはなぜ動くのか』といった入門書や、業務知識を学ぶための書籍が中心です。

これらの書籍については、以下の記事でレビューもしています。

入門書は、情報処理試験の内容を理解するための副教材としても役立ちました。

今後は、設計・読みやすいコード・業務理解、どれもバランスよく伸ばしていきたいと考えています。

まとめ:プログラミングだけじゃない!

エンジニア1年目で勉強してよかったことは次の5つです。

  • IPA試験
  • 業務知識
  • 英語
  • 会計
  • 技術書

この1年を振り返って強く感じるのは、エンジニアは「プログラミングができるだけ」では足りないということです。

システムは必ず誰かの業務を支えていて、その背景を理解する力があってこそ、はじめて「意味のある実装」ができるのだと思います。

最初からすべてを完璧に身につける必要はありません。
ただ、どこを伸ばせば仕事が楽になるのかを知っているだけで、勉強の方向性は大きく変わります。

この記事が、これから何を勉強すればいいか迷っている方にとって、ひとつの指針になれば嬉しいです。

ABOUT ME
たけとり
20代地方在住女性。未経験からフルリモート勤務のWebエンジニアに転職しました。 取得した資格の勉強方法や、技術書などの書籍レビューをしていきます! 【資格】基本情報, 応用情報, 簿記3級, AZ-900/104/305, Ruby Silver, TOEIC810, FP3級