こんにちは、たけとりと申します。
私は2025年に、未経験からフルリモートのWebエンジニアに転職しました。
この記事では、
- 「エンジニアって本当に未経験からなれるの?」
- 「フルリモートでの働き方って実際どうなの?」
という疑問に対し、私の実体験をもとに転職活動のリアルと、エンジニア・在宅勤務それぞれのメリット・デメリットをまとめてお伝えします。
転職の背景ときっかけ
はじめに言っておくと、私は「完全未経験」ではありませんでした。
というのも、前職はエンジニアではないものの IT 企業でカスタマーサポートとして勤務していたため、「サーバーとは?」「データベースとは?」程度の基本的な IT リテラシーは持っていました。
しかし、プログラミングなどの実務経験は一切なく、「もっと技術的に高いスキルを身に付けたい!」という思いで転職を決意しました。
そこからプログラミングスクールでの学習を経て、ポートフォリオを作り、資格も取得し、フルリモートでのエンジニア職に就くことができました。
「なぜ未経験でフルリモートの仕事に就けたのか?」という視点で、以下に私の当時の状況を整理しておきます。
当時の私のスペックと準備
- 前職はIT企業のカスタマーサポート(開発経験ゼロ)
- プログラミングスクールでWebアプリ開発を学習
- Ruby Silver を取得
- TOEIC スコア 810 点 (英語ドキュメントに抵抗なし)
- Google Maps API を活用した投稿サービスをポートフォリオとして作成
プログラミングスクールでの学習経験と、Ruby Silver の資格を持っていたことは、ポジティブに評価していただきました。
実際、私の職場でもプログラミングスクールを卒業してから転職されてきた方が多いので、未経験転職するならプログラミングスクールに通うのは必須だと思います。
なお、AI 時代の今、ハイレベルなポートフォリオを作成されている方が多く、「未経験でこんなレベルなの…??」と不安になると思いますが、基本的なCRUD機能を実装し、それを説明できるレベルであれば、十分に評価されると私は感じました。
面接時の注意
フルリモートに憧れる気持ちは分かります。
しかし、当然ながら「フルリモートの企業がいいから志望しました」では印象が悪いです。
私は地方在住という理由から、地方の企業かフルリモートの企業を探している、と面接では伝えました。
もし東京在住で通勤に支障がない場合、家庭の事情や体調面などで “納得できる理由” があれば問題ないですが、そうでない方は「フルリモート前提」で話すことはおすすめしません。
面接する側からすると、フルリモート志望の未経験者というのは「サボりたいのかな?」という印象を持ってしまいます。
「働き方」ではなく、自分の持つ「スキルや志向」をアピールしていきましょう!
エンジニア転職で感じたメリット・デメリット
メリット
憧れていたエンジニア職に就けた!
未経験から実務経験を積めること自体、大きな一歩です。
日々の業務は知らないことばかりで、スキルが身につく実感があり、自己成長を感じます。
フルリモートという理想の働き方が叶った
エンジニアだからこそ、地元に住んだまま東京の企業で働ける柔軟なスタイルを実現できました。
デメリット
給料が下がった
前職ではリーダー職を務めていたため、エンジニアとしての転職後は年収が下がりました。
ただし、これはスタート地点なので、今後経験を積んで上げていけると信じています!
初めての業務×フルリモート=孤独との戦い
分からないことを聞きづらく、孤独を感じやすい状況なので、人によっては精神的な負荷を感じることがあるかもしれません。
未経験+リモートは、向き不向きが出やすいと実感しています。
フルリモートで働いて感じたメリット
通勤が不要に!
毎日の満員電車から解放されたのは、本当に大きかったです。
しかも、大雨などの悪天候や、夏の暑さの中通勤する必要もありません!
私は体が弱く、以前は満員電車で体調を崩すこともあったのですが、今は体に無理なく働ける環境で非常に快適です。
家事・昼食が効率的に
昼休みに洗濯や片付けができることも、一人暮らし・共働きの方にとっては大きなメリットです。
昼食も自炊できるため、食費の節約にもつながりました。
外見にかかるコストが減る
特に女性の場合、メイクや服装を気にせず働けるのは、想像以上にストレスフリーです。
毎日の服装も考えなくていいですし、化粧品の消費量も大幅に減ったので、これも節約になりました。
フルリモートのデメリットと注意点
コミュニケーションの難しさ
特に未経験者にとって致命的なのがここです。
IT 業界のスタートアップ企業の特色として、個人主義的でやや放置されぎみなところがあると思っています…(笑)
それでも出社であれば、「すみません、ちょっと質問いいですか?」ができますが、フルリモートでは相手の手が空いているか分からない状態でチャットを送る必要があります。
そのため、「分からないことを自分から積極的に聞く」という姿勢が非常に重要になります。
「フルリモートで顔も見えないし、先輩がどう思っているのか、今何をしているのかよく分からないし、質問しづらいなあ…」と臆病になってしまうと、うまくいきません。
コミュニケーションが苦手だからリモートがいい!というのは逆で、むしろフルリモートでうまくやっていくコツは、積極的にコミュニケーションを取っていくことだと思います。
孤独感
周囲の雑談も聞こえず、基本的に一人きりの空間です。
前段とも共通しますが、同僚の顔も見えない状況ですから、相談のハードルが高く、孤独を感じることもあると思います。
運動不足
1日中家で座っているため、意識して運動しないと身体にもメンタルにも良くありません。
フルリモートに向いている人・向いていない人
向いている人
- 自分から質問・報告ができる人
- 一人で黙々と作業するのが得意な人
- 環境に縛られず自己管理ができる人
向いていないかも…
- 対面のコミュニケーションがないと不安になる人
- 受け身で教わりたいタイプの人
- 仕事のオン・オフの切り替えが苦手な人
まとめ:未経験でもフルリモートは可能。ただし“戦略”が必要
「未経験でもフルリモートのエンジニアになれますか?」という質問に対しては、答えはYESですが、いくつかの条件があるというのが私の正直な感想です。
- プログラミング学習とポートフォリオの作成は必須
- 面接での立ち回りも重要(フルリモート推しNG)
- 自己管理力・コミュニケーション力が求められる
そして何より、エンジニア転職そのものにもメリットとデメリットがあります。
理想の働き方を叶える一歩ではあるけれど、簡単な道ではありません。
この記事が、これから挑戦しようとする方の参考になれば幸いです。