はじめに

こんにちは、たけとりと申します。
私は2025年からWebエンジニアに転職した新人エンジニアです。

エンジニアとして働き始めてから、「コードは書けるけれど、仕組みを理解していない」という不安を強く感じるようになりました。

そんなときに読んだのが、前著『プログラムはなぜ動くのか』です。

この本を通して、

  • プログラムはCPUでどう実行されているのか
  • メモリやOSはどんな役割を果たしているのか

といった低レイヤの基礎の重要性に気づきました。

そして調べている中で知ったのが、『プログラムはなぜ動くのか』が少し難しかった人向けに書かれたのが本書コンピュータはなぜ動くのかということです。

そう聞いて、「今の自分にぴったりかもしれない」と思い、続編としてこの本を読みました。

この記事では、実際に読んで感じた良い点と、正直に感じた物足りなさの両方をレビューします。

『コンピュータはなぜ動くのか 第2版』ってどんな本?

本書は、2003年に出版された『コンピュータはなぜ動くのか』の大幅改定版として、2022年に刊行されました。

著者は『プログラムはなぜ動くのか』で知られる矢沢久雄氏で、前作に対して「内容が難しくて理解できなかった」という読者のフィードバックを受けて、徹底的に基礎から説明する構成に進化しています。

書誌概要

書名コンピュータはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識
著者矢沢 久雄
発行年2022年
出版社日経BP
ページ数276ページ

章立て

前半(1~3章)は低レイヤ寄り、4章以降はかなり幅広いIT基礎を扱います。
ここが、本書の評価が分かれるポイントでもあります。

  1. コンピュータの3大原則とは
  2. コンピュータを作ってみよう
  3. 一度は体験してほしいアセンブラ
  4. 川の流れのようにプログラムは流れる
  5. アルゴリズムと仲良くなる7つのポイント
  6. データ構造と仲良くなる7つのポイント
  7. オブジェクト指向プログラミングを語れるようになろう
  8. 作ればわかるデータベース
  9. ネットワークコマンドでネットワークの仕組みを確認する
  10. データを暗号化してみよう
  11. そもそもXMLって何だっけ
  12. SEはコンピュータ・システム開発の現場監督

おすすめポイント

他の本にはない「体験型の学び」

本書で特に印象に残ったのは、体験的な構成です。

第2章:コンピュータを作ってみようでは、巻末に付属している紙の回路図を利用して、流れるデータや制御信号の役割を確認していきます。
配線を色鉛筆でなぞっていくことで、コンピュータの動作原理を知ることが出来るのが面白かったです!
「コンピュータはブラックボックスじゃない」と実感できました。

第3章:一度は体験してほしいアセンブラでは、CASL Ⅱ シミュレーターという無償ソフトを使って、アセンブラでプログラムを作成する体験をします。
実際に手を動かして、レジスタやメモリ、命令の流れを体験できるのは、他の入門書ではなかなか見ないポイントです。

このように、低レイヤの世界を体感できることが本書の強みだと思います。

IPA試験の対策にもなる

本書は、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の対策本としても非常に役立ちます。

試験範囲であるハードウェア・データベース・ネットワークといった基礎知識が解説されているので、知識の丸暗記ではなく、本質の理解につながります。

さらに、各章の冒頭には「ウォーミングアップ」という初級・中級・上級に分かれたクイズがあり、読者の理解を自然に深めてくれます。

たとえば、以下に第2章27頁からクイズを引用します。
これらの基本的な問いにスムーズに答えられるようになると、知識の定着を実感でき、自信にもつながります。

初級問題
CPUは何の略語ですか?

中級問題
Hzは何を表す単位ですか?

上級問題
CPUが持つアドレス線が16ビットの場合に、指定できるアドレスの範囲は、何番地~何番地ですか?

正直レビュー:期待とズレを感じたポイント

ここからは、あえて批評的な視点も書きます。
本書には、タイトルから想像する内容とのギャップがあります。

タイトルから、「CPU・メモリ・OSを徹底的に深掘りする本」を想像して読むと、後半は物足りなく感じる可能性があります。

先にも述べたように、4章以降はIT全般の基礎を広く浅く扱う構成になります。

  • アルゴリズム
  • データ構造
  • ネットワーク
  • データベース
  • セキュリティ
  • XML

内容自体は分かりやすく、IPA試験や実務にも確実に役立つのですが、

  • ネットワークを深く学びたい
  • DBを体系的に理解したい

という目的なら、それぞれの分野に特化した書籍を読んだ方が効率的だとも感じました。

難易度は?完全初心者にはやはり骨太

本書は「前作が難しかった人向け」とされていますが、以下の点から、完全なIT未経験者にはやや難しいと思います。

  • 図解・イラストは多くない
  • 文章量はしっかりある
  • 範囲が広い

そのため、個人的なおすすめの順番は以下の通りです!

  1. 図解・イラスト多めの入門書
  2. コンピュータはなぜ動くのか 第2版
  3. プログラムはなぜ動くのか 第3版

この順番が、挫折しにくく理解も深まると感じました。

オススメしたい人、オススメできない人

こんな人にオススメ!

  • エンジニア1年目で基礎力に不安がある人
  • 「プログラムはなぜ動くのか」が少し難しかった人
  • IPA試験の理解を暗記から脱却したい人

オススメできない人

  • CPU・OSなど低レイヤだけを深く学びたい人
  • 完全なIT未経験者

まとめ:次は『プログラムはなぜ動くのか』へ

『コンピュータはなぜ動くのか 第2版』は、コンピュータの仕組みとIT技術全体のつながりを一冊で俯瞰できる本だと感じました。

専門特化ではなく、「なぜこの技術が必要なのか」を理解したい人に向いています。

この本で土台を作り、次のステップとして『プログラムはなぜ動くのか』へ進むと、理解が一気に深まると思います。

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ABOUT ME
たけとり
20代地方在住。未経験からフルリモート勤務のWebエンジニアに転職しました。 このブログでは、新人エンジニアの立場から、資格学習・業務理解・読書を通じて得た学びや気づきを、実体験をもとにまとめています。 【取得資格】 基本情報/応用情報/簿記3級 AZ-900・104・305/Ruby Silver/TOEIC810/FP3級