【書評】『世界一流エンジニアの思考法』駆け出しエンジニアの私がグサッときた4つの学び
はじめに
こんにちは、たけとりと申します。
私は今年2025年、Webエンジニアに転職したばかりの新人エンジニアです。
「エンジニアとしてスキルを高めるにはどうすればいいんだろう?」
「”できる”エンジニアってどんな人なんだろう?」
働き始めたばかりの私は、そんな疑問を抱えていました。
そこで、Microsoftの現役エンジニアが書いた話題の一冊『世界一流エンジニアの思考法』に出会いました!
Microsoftのエンジニアは、まさに”できる”エンジニアのはずです。
凡人の私にも何か学べることがあるのでは?と思い、本書を読みました。
結論から言うと、この本は「凡人でも成果を出すための具体的なマインドセット」が詰まった、エンジニアの教科書のような一冊でした。
本記事では、本書の魅力を新人エンジニアの視点で紹介します!
『世界一流エンジニアの思考法』ってどんな本?
本書は、Microsoftの現役ソフトウェアエンジニア・牛尾剛氏が、Azure開発の現場で出会った超一流エンジニアたちから学んだ思考法を、自身の経験を交えながら紹介していく1冊です。
実は、彼らはなにも全員が常人と比べて著しく頭の回転が速いわけでも、天才的記憶力を持つわけでもない。 主に「思考法」(マインドセット)が高い生産性を形づくっているのだ。
牛尾 剛. 世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book) (p.7). 文藝春秋. Kindle 版.
この視点は、エンジニアとしての成長に悩む私にとって、かなり刺さるものでした!
書誌概要
| 書名 | 世界一流エンジニアの思考法 |
| 著者 | 牛尾 剛 |
| 発行年 | 2023年 |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| ページ数 | 272ページ |
また、本書は「ITエンジニア本大賞2025 特別賞」も受賞しています!注目度の高い一冊です。
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読んで面白かったポイント4選
「手当たり次第にやる」は非効率!まずは仮説を立てよう
本書第1章では、著者は自身の失敗談と同僚の凄腕エンジニアのエピソードをもとに、「試行錯誤は悪」であることを説明しています。
優秀なエンジニアほど、まずログを見て状況を分析し、仮説を立ててから手を動かす。
この姿勢は、障害調査などのバグ修正の場面で特に重要です。
ただ直感で動くのではなく、「今どうなっているのか?」「何が原因か?」を冷静に考えること。
特に、著者は「早く成果が出るように急ぐ」ダメな例として、「あやふやな理解のままGoogleサーチしてコードを書く」ことを挙げています。
ここが特に耳の痛い話でした…!
Be Lazy(怠惰であれ)というマインド
怠惰とは「無駄な努力をしない」こと。
本書第2章では、著者は「一番大切な1つの仕事だけにフォーカスする」思考法を紹介します。
「物事に優先順位をつける」とき、私たちはどのようにするでしょうか?
A、B、C、D の仕事があったとき、私たちは「全部やる」ことを前提として、手を付ける順番を考えていくと思います。
しかし、パレートの法則の通り、8割の成果は2割の行動から生まれます。
仕事も学習も、「全部やろう」とするのではなく、「最も効果が高い1つ」に絞って集中することの大切さが説かれていました。
さらに驚いたのが、Microsoftでは会議の効率も重視されています。
- 準備や持ち帰りは禁止
- その場で決断・解決!
…って、すごくスマートすぎませんか?
会議の仕組みを変更することは一会社員には難しいところもありますが、自分のタスク管理にも活かせそうです。
自分がしんどいと思う努力はやめていい
また、著者は自らの経験から、「自分がしんどいと思う努力はやめる」ことを提唱します。
自分にとってしんどい、難しすぎると感じるものは、大抵は自分のレベルと見合っていません。
著者は、仕事の難易度を以下の4レベルに定義します。
- レベル1:何もググらずに即座に実装できるもの。
- レベル2:問題をどう解決するかはすぐに思いつくが、具体的な方法は忘れているので、ググる必要があるもの。
- レベル3:自分は解法を知らないが、スパイクソリューション(課題把握のための大まかなプログラム)をしたらできそうなもの。
- レベル4:自分だけでは解決が難しい、もしくはものすごく時間がかかるもの。
牛尾 剛. 世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book) (p.93). 文藝春秋. Kindle 版.
「生産性とは、いかに「レベル1」を増やすではないか?」と著者は気づきます。
たとえば「Railsを使ってアプリを作りたい!」と思っても、いきなりレベル4のような構成に挑むと挫折しますよね。
だからこそ、まずはレベル2を地道にこなして、レベル1に昇格させていくのが近道だと気づかされました。
「背伸びしすぎない努力」は、まさに駆け出しエンジニアにこそ響く言葉です。
理解力を上げるには?
著者は、経験の中で「理解」にじっくり時間をかけることの重要性に気が付きます。
また、「理解とは何か?」について、以下の考えを提唱しています。
- その構造をつかんで、人に説明できること。
- いつでもどこでも即座に取り出して使えること。
- 知見を踏まえて応用がきくこと。
牛尾 剛. 世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book) (p.28). 文藝春秋. Kindle 版.
このように、基礎的な知識の理解にしっかりと時間をかけることが、結果として高い生産性につながると説明されています。
基礎をしっかり固めることで、結果的にスピードも上がっていくという話に、心から納得しました。
何事も、基礎練習を怠らない。その大切さを痛感しました…。
さらに、著者は同僚の凄腕エンジニアから、「複雑なことを頭の中だけで理解する能力」の身に付け方を学んでいきます。
著者が実際に行った、頭の中でのみ整理する方法は以下の通りです。
- ミーティングの議事をその場で書かない。
- 人の話を聞くときは、他の人に説明することを想定して、聞きながら頭の中で整理する。
- 文章を書き出して考えるのではなく、頭の中で考えて、完全に整理し終えてから文章に書く。
牛尾 剛. 世界一流エンジニアの思考法 (文春e-book) (p.113). 文藝春秋. Kindle 版.
私も、日々の仕事の中で「複雑な話を理解しきれない…」「自分って理解力がないのかな?」と悩むときもありました。
そんな中で、このアドバイスは目からウロコでした!
特に「人に説明するつもりで聞くだけで、記憶の定着率が変わる」というのは、すぐ実践できそうです。
この本はこんな人におすすめ!
逆に合わないかもしれない人
まとめ:凡人の自分にも「戦い方」があると知った
本書を通じて、「一流エンジニア=天才」ではないという希望が持てました。
日々の仕事や学習で「なんでこんなに進まないんだ…」と悩む方こそ、ぜひ手に取ってみてください。
考え方を変えるだけで、成長のスピードが変わる!
そんな気づきを与えてくれる一冊です。