【書評】『新版 SEの基本』を読んでみた!SEの仕事とスキルを網羅的に学べる1冊
はじめに
こんにちは、たけとりと申します。
私は2025年に、Webエンジニアに転職したばかりの新人エンジニアです。
エンジニアを目指した当初、私には「SE(システムエンジニア)って、結局どんな仕事をするの?」という疑問がありました。
プログラマー=プログラミングをする人、でイメージできますよね。
しかし、SEが何たるかは、実務経験がないと言葉を調べても、具体的にはイメージできないことが多く…。
「SEの仕事内容を具体的に教えてくれる本」
「SEとして働くためにはどんなスキルが必要なのか教えてくれる本」
こんな本を探していたところ、本書『SEの基本』に出会いました。
本書を通して、私はSEに求められることを理解することができ、自分のモヤモヤを晴らすことができました。
私と同じような悩みを抱える人に向けて、本書の魅力を紹介していきます!
『新版 SEの基本』ってどんな本?
著者の山田隆太さんは、エンジニア研修やセミナー講演を通じて、日本のIT人材の底上げに取り組んできた人物。
そんな著者が、これからSEを目指す人に向けて、「SEの仕事とは何か」「必要なスキルセットはどんなものか」を、丁寧に解説しています。
書誌情報
| 書名 | この1冊ですべてわかる 新版 SEの基本 |
| 著者 | 山田 隆太 |
| 発行年 | 2022年 |
| 出版社 | 日本実業出版社 |
| ページ数 | 304ページ |
章立て
- 0章 SEって、いったい何をする人?
- 1章 SEには、どんなテクニカルスキルが必要か
- 2章 ソフトウェアエンジニアリングを意識したスキルを形成する
- 3章 プロジェクトに必要なリーダーシップとチームワーク
- 4章 プロジェクトを成功に導くマネジメントスキル
- 5章 これだけはマスターしたいヒューマン系スキル
- 6章 SEとしての自覚と心構え
本書のポイント
SEに求められるスキルとは?
本書を読んで、私は「SEには幅広いスキルが必要である」ということを学べました。
どうしても未経験者は、「エンジニアはプログラミングが仕事」「とにかく技術的なことを勉強すればよい」と誤解してしまいがちです。
しかし、本書の目次構成からも分かる通り、SEに求められるスキルは非常に多岐にわたります。
本書387ページでは、SEには次の5つのスキルが求められると整理されています。
- ヒューマンスキル(コミュニケーション・チームワークなど)
- 分析スキル(要件定義、データ分析など)
- 設計スキル(基本設計・詳細設計など)
- プログラミングスキル(実装力)
- マネジメントスキル(進捗管理・品質管理など)
②③④はなんとなくイメージできますが、①⑤もSEにとって重要な能力です。
SEは単なる「プログラマー」ではありません。
顧客の業務を理解し、最適な仕組みを設計・実装し、プロジェクトを推進する「総合職」的な役割であることを学べました。
また、SEは業務ドメイン(自分の担当する業種・分野)に対する理解も不可欠です。
例えば、金融系のシステムを担当しているなら、金融の仕組みや業界動向に興味を持ち、常に学ぶ姿勢が求められます。
顧客の業務を理解できていなければ、本当に有用なシステムなんて作れないからです。
私も実務経験を積む中で、業務知識を身に付けることの重要さは身に染みて感じました。
そんな体験も含め、エンジニア1年目で勉強して良かったことについては以下記事でまとめていますので、参考になれば嬉しいです。
IPA試験にも役立つ!
本書で整理されていることは、IPA試験にも非常に役立つものです。
たとえば第1, 2, 4章のテクニカルスキル、ソフトウェアエンジニアリング、プロジェクトマネジメントの内容は、基本情報技術者試験~高度試験におけるテクノロジ・マネジメント分野にそのまま使える内容です。
試験の参考書を読むだけでは、実際の開発プロジェクトの流れをイメージできないかもしれません。
そんなときに本書を読むことで、仕事内容を理解しやすくなると思います。
なお、IPA試験の合格体験記は以下記事でまとめていますので、良ければご覧ください。
人間力も磨こう
第3, 5章で解説されるヒューマン系スキルを通して、結局プロジェクトを回すのは”人”なのだと気づかされます。
エンジニアが技術職だからと言って、コミュニケーション能力が不要だと考えるのは大きな間違いです。
リーダーを務めるわけではなくても、プロジェクトを円滑に進めていくためには、人と人とのコミュニケーション、ひいては人間力を高めることが重要だと実感できました。
この本はこんな人にオススメ!
逆に合わないかもしれない人
本書はあくまで「SEという職業の全体像をつかむ」ためのガイドブックなので、多様なスキルを広く浅く扱っています。
この中で特に興味を持った個別スキルの掘り下げは、別途特化本で補うとよいと思います!
また、前述の通りIPA試験で扱われるような内容も多く含んでいます。
そのため、既にIPA試験をいくつも合格済みで、エンジニアの仕事を既に知っている人にとっては、新しい知見は少ないかもしれません。
まとめ:SEという仕事の地図帳のような一冊
『新版 SEの基本』は、SEという職業の役割や求められるスキルを広くカバーした、「SEという仕事の地図帳」のような一冊でした。
新人エンジニアの私にとっても、「技術だけではなく、人間力やマネジメントスキルも重要」という気づきがあり、自分の成長の方向性を考えるきっかけにもなりました。
エンジニアとしての土台を固めたい方や、将来のキャリアに悩む方に、ぜひおすすめしたい一冊です。


